「時代劇撮影のメッカ」。山陰海岸ジオパークの中でシンボル的な存在の大岩。周囲は約1km、高さ約20m、柱状節理の安山岩で、直線的で荒々しい岩肌が特徴。構造物が少なく、周囲の岩場も人気が高い。
＜映画＞
・『利休にたずねよ』（主演：市川海老蔵、中谷美紀）
・『武士の献立』（主演：上戸彩、高良健吾）

関西を代表する8kmのロングビーチ。駐車場やトイレが近く機材搬入や長時間のロケに便利。人工構造物がなく観光客が少ないのでスムーズな撮影が可能。夕日シーンも抜群で最近はMV撮影に人気です。
＜ミュージックビデオ＞
・『夏の太陽のせいにして』（なついろ）
・『Brand New Way』（Loe）
・『hello hello』(nano an aperture)

Q.地元の方の協力体制はどのように築いたのでしょう
情報発信を大切にしています。京丹後市では、各家庭に防災行政無線が備え付けられており、毎日20時の放送で、エキストラ募集の告知から放送日時の情報発信まで行っています。他にも、FCのHPやfacebookページを立ち上げたり、市のケーブルテレビでFCの番組も制作したりして、撮影情報はもちろんおすすめのロケ地情報などを発信しています。FCは地域の理解により成立する仕事なので、一緒に取り組んでいただけるよう日頃から積極的に情報発信を心がけています。

Q.これまでに印象に残っている苦労したことは
テレビドラマの撮影で短期間に野球観戦のエキストラ350人を集めなくてはいけないときは、大変でした。防災行政無線の他にも、市のHP、Facebookなどウェブの活用、企業に直接足を運び社員にチラシの配布をお願いしたり小中学校を通して子どもたちにチラシを配布したりと協力を仰ぎ、なんとか実現できました。

Q.好評だった支援はありますか
ロケ弁で提供した「長寿弁当」が好評でした。京丹後市は116歳の長寿でギネスに認定された（故）木村次郎右衛門さんを筆頭に、人口10万人あたりに占める100歳以上の方の割合を示す百寿率が全国平均の約3倍という長寿のまちなのですが、その百歳長寿の方の食生活を参考に考案された「長寿弁当」を市内の道の駅や飲食店で販売しています。白和え、黒豆煮など素朴でヘルシーな地元食材を使っており、栄養が偏りがちなロケ弁の中で、大変喜ばれました。
市内には仕出しをしている料理店が多く、数も問題なく提供できます。

Q.堀江さんおススメの施設はありますか
雄大な自然景色はもちろん、廃校、漁村の狭い路地、北近畿タンゴ鉄道、雪山（スキー場）など人々のくらしの営みが作り出したロケーションもお勧めです。
地域の施設との連携体制も整えてきています。
ぜひお気軽にご相談ください。

Q.今後の目標
制作者の方にはもちろん、地元の方にも役立つようなFCを作っていきたいです。
映画館がない町ですが、京都国際学生映画祭と連携して、京丹後市でも学生映画を上映する取り組みも行っています。お寺やカフェなどの場所を利用して、老若男女が集まり普段から映画に親しむことで、撮影支援についてもワクワクしながら取り組んでもらえたらと思っています。

また過去には、ファッションブランド・VANSのプロモーション映像の撮影のため、アメリカ人の制作者が10人ほどで訪れ、私達も支援を行いました。海外の制作者や若手映像作家など、さまざまな方に利用して頂き「ロケ地といえば京丹後」と認識して頂けるよう、地域の発信力を高めていきたいと考えています。

＜京丹後市のロケスポット情報はコチラ＞
Facebook：https://www.facebook.com/kyotango.fc